僕にとってはDJが全て。お客さんのためにプレイして、反応をもらって。それで僕は幸せ。
どうしてここブライトンで定期的なPARTYをすることにしたんですか?
ブライトンに住んでいるからだよ。その道を下ったところだ。僕にとって素晴らしいよ。家に帰って、寝て、そして起きる。いいよー。
じゃぁロンドンにはDJのために行ってまたここに帰ってくるんですね。
うん、ロンドンではホテルに泊まる。
ブライトンにはどのぐらいになる?
2年半ぐらいかな。
ところで、なぜあなたのPARTYとレーベル名を “Bedrock”としたのですか?
Bedrockというのは基礎のしっかりとした土台という意味なんだ。もし何かから始めて成長するとき、それは強固な土台となる。そしてそれはさらに強くなって成長していく。だから、何かをやろうとするなら、それを始めるための基礎が必要だという意味。
どうやってファーストアルバムを作ったんですか?何を考えてましたか?
最初のアルバムは RADIO 1の「Essential Mix」のために作ったMIXがベースになってる。そのMIXはとてもよく広まったから、非常に素晴らしいフィードバックをそこから得る事が出来た。BEST MIXのひとつに指名されたよ。それでもっと曲を作って、シングルやアルバムを出すことに決めたんだ。
CD1はたくさんボーカルが聞こえて、とてもたくさんメッセージが入ってますね。
うん。トリッピーでしょ?
ええ。旅してるような気分になります。
DJしてる時、普通はどんな事を考えてるんですか?
次のレコード、2番目、3番目のレコードはどれをかけようかな、どこにセットを持っていきたいか、自分の音楽をどこへ向かわせたいのか、どんな変化をこの音楽で促したいのかを考えてる。まさに本当に旅だよ。うん。
でも考えなきゃいけない。 お客さんたちを見て、反応がどうなのかを見て、そしてそれに合わせて少し調整しないといけないよ。
時々フロアのエネルギーがすごく高くて、(クラブが)神聖な場所であるかのような感じがします。
みんな、僕がやる事を信頼してるだけだと思う。僕がプレイしてる時、彼らは心地よいからリラックスしてる。彼らは僕がプレイする事に信頼を寄せていてくれるから、新しい音楽や違うスタイルの音楽をプレイしたり、好き勝手な音をプレイしたりする事が出来るからとてもいいんだよ。多分他のDJには出来ない。
お互いの「信頼」をベースに、という事ですね。
そう、そう。
どうしてDJになったのですか?
いつも音楽を愛してる。音楽は僕がいつも関わっていたかったものだから、2枚のレコードをMIXするDJを分かりたかったのは音楽への情熱の延長線上だよ。単に1枚のレコードをかけたり聴いたりする代わりに、2枚のレコードの音を1つにしていく。僕にとってそれは音楽のキャリアを追求している中での延長だったんだ。
Delta Heavy Tourはいかがでしたか?
すごかったよ。それにすごく大変な仕事だった。全部で60日間だ。バーを立てたりDJブースを新しく作ったり、どうやってツアーしてアメリカを横断していくのかとかね、、、すごく働いた。そこから得た良い反響は素晴らしいものだった。実際、新天地を開拓したしね。僕も嬉しかったし、SASHAもとても喜んでいたし、とにかく僕らはよく働いたよ。Jimmy Van Mが全部を構成してくれてね、3人ともが皆すごくすごく幸せだったよ、イベントに来てくれた人たちも喜んでくれたんじゃないかと思う。
Miami Arenaでのキックオフパーティーに行きましたが、(Winter Music Conference)
いたよね、うん。
Miamiが一番大きなPARTYだったのですか?
いや、シカゴでは1万人、サンフランシスコは11000人、ダラスで4500人、デトロイトで4000人、すごい大きなパーティーをたくさんやったよ。フェスティバルでは3万人だった。
スケジュールを教えてください。
デンマーク、IBIZA、UKに戻ってまたアメリカ、トルコ、どこでもいくよ、スペイン・・・。いい事だけどね。すごい事。そういう素敵な場所へ旅してお客さんたちと出会って。NICEだよ。
この音楽はグローバルですね。
うん。
人々からの反応もグローバルだと感じますか?
そうだね。ハウスミュージックに影響を受け、愛着を持っている国は世界中にそうたくさんはないと思う。少しでも影響された場所に行けば 「そのDJ知ってる、聞いた事がある.」っていう反応。そして誰かが来てプレイするというイベントの興奮があって、僕らはプレイに行くんだ。どこか自分がプレイした事のない場所に行って、得る反応は「あなたの事聞いた事ある!」。そして皆とてもエキサイトする。
Audienceへのメッセージはありますか?
楽しんで。クラブではいい時間を過ごすことだ。人々が一緒になって、ひとつの場所で音楽を楽しむ。DJが何をかけようとね。シリアスに考えすぎないでこの瞬間を楽しんで。シリアスに捉えてるのは僕だけでいいんだよ。みんなには、「Have Fun」って言いたい。
何があなたに音楽を続けさせるの?
音楽を愛してるから。単純にそれだけ。
僕にとってはDJが全て。お客さんのためにプレイして、反応をもらって。それで僕は幸せ。
JOHNは6月MMIIをリリースしたばかり。田中“19”裕之によるレビュー。
'02年のマイアミWMCでは、昨年実現不可能となったサシャ&ディグウィードのプレイがARENAで行われ、この3月23日を皮切りに、大規模な全米ツアー、その名もがスタートした。
5月27日のニュー・オリンズのファイナルまで約30回もの公演。凄まじい数である。
サシャは、昨年事故&アルバム制作のためDJの本数が極端に減ったのだが、良きパートナーであるジョン・ディグウィードとのツアーということもあり、大きな話題を呼んでいる。
しかもオープニング・アクトはジミー・ヴァン・M。豪華すぎる。
そんな中、ジョン・ディグウィードから新たなMIX CDが届けられた。
最新音源で占め、グイグイと引っ張っていく通常のMIX CDとは異なり、1枚組、全10曲、新旧織りまぜた、かなりコンパクトな作品である。しかも、BEDROCKだけでなく、さらにディープな作品をリリースするBLACKも立ち上げただけに、ディープ&ダークな作品を期待する向きも多かったに違いないが、蓋をあけてみるとブレイクビートの多さに驚く。未来のダンス・ミュージックを提示し続けているジョン・ディグウィードだけに、自身のBEDROCKからこのMIX CDをリリースすることには大きな意味があるといえる。
DJ、制作活動、おまけに毎週のラジオ・ショーなどなど、多忙を極める男、ジョン・ディグウィードのバイオグラフィー的なことは、過去のBEDROCKのリリースを通じて何度も紹介してきたので、ここではMIX CDの内容に焦点を当ててみたい。
オープニング・トラックのポロン「Lonely Planet」は、'00年にSCOPEX RECORDSからリリースされた「Electratech」のB3に収録されていた作品である。ベッドロックの「Forge」や、ターミナルヘッド「Weekend Warrior」のリミックスでもブレイクビートを使用し、DJハイパーを起用した『ベッドロック・ブレイクス』をBEDROCKからリリースしているジョン・ディグウィードだけに、戸惑いつつも、新機軸となるスタイルを歓迎したい。
ポール・フォルダーはBEDROCKから「Apollo Vibes」と「Enter The Rhythm / Waxxx」という2枚の12インチをリリースしているベルギーのクリエイターである。それ以外にも、INDIAN CHIEFというレーベルを運営し、SONY BELGIUMではプロデューサー/リミキサーとしてメジャーなアーティストも手掛けている。ピンク・フロイドに多大な影響を受けたと公言するだけあり、音楽的な美しい旋律の作品が多い。相方のCPはベルギーを代表するプログレッシヴなDJ。
バミューダ・トライアングルの権利元であるPLANET NOISEはユニークなスタイルの団体である。ヴァーチャルな世界、即ち、インターネットでアーティストやDJを保有し、レーベルもストリーミングとMP3によって音源を配給している。しかしながら、'01年10月にはヴァイナルとしてバミューダ・トライアングルの「Mooger Fooger」をリリースしている。
SEAN Q6ことショーン・キューシックは、ジミー・ヴァン・Mの制作パートナーとして有名で、ソロ作品もエヴォルーションの運営するFLUIDのサブ・レーベルであるVISCOUS DISCからリリースしている。DJとしても、TWILOでジョン・ディグウィードの前座を務めるなどしていた。
イスラエルの3兄弟からなるフラッシュ・ブラザーズは、ポール・オークンフォルドのPERFECTOと契約し、フラッシュ名義で「The Day After」をリリースしている注目株。また、そのうちの1人、SHMUELはディープ・アモック名義でBEDROCKのサブ・レーベルであるBLACKから「Shades / Darkness」をリリースしているだけでなく、O.B.A.「Noah's Ark」のリミックスも手掛けておりBEDROCKと繋がっている。
108グランドはその昔プリンスの『Lovesexy』ツアーのオフィシャルDJもやったことがあるというベン・チャップマンのソロ・ユニット。108グランド名義ではFRESHやOMからもリリースがある。他にフリーウィーリン・フランクリン名義でBOLSHIからなど多くの作品をリリースしている。代表的なプロデュース作品はシルヴァー・バレットの「20 Seconds To Comply」など。
ダレン・エマーソン・リミックス作品が続きます。
続いては、「Stay」の全英No.1ヒットで知られるシェイクスピアズ・シスターの作品。シェイクスピアズ・シスターとは、元バナナラマのシヴォーンとマーセラ・デトロイトからなるユニット。あの、ピート・トンがA&Rをやっていたことでも有名。
ジェームス・ホールデンは若くしてプロッグ・シーンの最前線に躍り出たSILVER PLANETのアーテイスト。DJとしてものレジデントDJとして活躍し、MIX CD『Fear Of A Silver Plane』をリリースしている。SILVER PLANETのサブ・レーベルとして自身のEASY ACCESSも運営している。BEDROCKでは、以前メインライン名義で「Inner Space / Narcotic」リリースしている。
元祖プログレッシヴ・ファンには懐かしい名前のスプーキーの新曲。ウィリアム・オービットのGUERILLAから「Schmoo」などのヒットを生み、アルバム『Gargantuan』もリリースして'93、'94年に一世を風靡したスプーキーが、DEVIANTから復活。DEVIANTは、スプーキーの片割れであるダンカン・フォーブスのプロジェクト、アニメイテッドをリリースしているレーベルでもある。
ラストを飾るのは、スプーキーのもう1人、チャーリー・メイがリミックスを手掛けたマンダレイの楽曲。チャーリー・メイは、サシャの名曲「Expander」を手掛けただけでなく、サシャ&エマーソンの「Scorchio」を実質的にコンポーズした人物であり、ソロ作品としてもJUNIORからの「Bug」や、オービタルなど多くのリミックスもを手掛けているDJの縁の下の力持ち的存在。ちなみにマンダレイは元シーヴスのフリーマンとヴォーカルのニコラ・ヒッチコックからなるユニットで、「Not Seventeen」や「Beautiful」などのヒットを放っている。ニコラ・ヒッチコックは、それ以外にもDJティエストやイビザールのアルバムにも参加するなど、課外活動も盛んだ。「Deep Love」はアルバム『Solace』に収録されているが、ボーナス・リミックスCDが付いた盤があるので探してみて欲しい。チャーリー・メイだけでなく、フューチャーショックやセヴィン・フィッシャーらのリミックスが聴ける。
今回、ジョン・ディグウィードの最新盤がリリースされたのだが、日本では'99年にリリースされた名盤『ベッドロック』も同発された。まだ聴いたことがないという方は、この機会にチェックしてもらいたい。
2002年4月25日 田中“19”裕之(SOUND SYNDICATE/the ocean)
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