DJ INTERVIEW Details
一覧へ戻る  表紙へ戻る
DJ MAKOTO INTERVIEW(2003/8/4更新)
MAKOTOさんは浅草出身ですよね。東京がかっこいい、と言う外国人の方々が結構回りにいるので日本人の私たちが東京を改めて見直したりすることも多いこの頃ですが、浅草とはどんな町ですか。


昭和の時代(日本独自の年号で西暦1926−1988。1989−現在は「平成」。)には今の渋谷みたいにすごく栄えてた場所で、それが今は廃れてる。でもなんか昔のよさが残ってるってとこで。いい町だな、と思います。

家は浅草寺の近くですか?

歩いていけば10分ぐらいですね。

Center of Asakusaですね。

そうですね。(笑)

ところで小さい頃から音楽が好きだったんですか?

お父さんがジャズとかクラシックとかを聴いていてその影響で音楽を聴くようになった・・そこからですね。

影響を受けたアーティストはいますか?

最初に聞き出したのはクラシックです。お父さんはベートーベンを聞いてて、小学生ぐらいかな、ベートーベンは全部聞いたりして。それから高校生になってアシッドジャズが日本に入り始めたときにジャズに興味を持ち始めて、お父さんが持ってるジャズを全部聞いてみたり、その他もアシッドジャズを聞き出したときにレアグルーブとかを聞くようになったのは高校生のときです。

レーベルでいうとどんな?

Acid JazzとかTalkin Loudとか。

すごくかけ離れているように一見見えますけど、ベートーベンからAcid Jazzに移行するときに自分の中には何か変化はあったんですか?

クラシックはいろいろ聞いて、高校生のときはいろいろ聞いて、別物として聞いてました。

今、MAKOTOさんが作る音楽はひょっとしてベートーベンなどに影響を受けていますか?

そうですね。やっぱりベートーベンとかラベルとかがすっごい好きでした。高校生のときにそれが好きになって、そのとき坂本龍一を好きになって、それから僕もああなりたいと思って(笑)、一応音大に進んで。なれるわけないってわかるんですけど。日芸の音楽学科でした。

「YMO」じゃなく「坂本龍一」なんですね。

そうですね。その後YMOも聞きましたけど、結局は。

ラベルのボレロみたいなのと通じるものもありますよね。

そうですね。

DJをやり始めたのが先ですか?曲を先に書き始めたのですか?

遊びで曲は大学に入る前から作ってて、一番最初は高校生のときにレアグルーブでやり始めて。今ほど本気でDJになりたいとは思ってなくて、曲を作るほうが楽しかったです。

当時どんな機材を使って?

普通にシンセ一台。で、なんかシンセの中に打ち込める機能がついてるやつを使って。

結果的に作曲活動がすごく話題になっていて、ついにレーベルとの契約となっていろいろな曲を発表されていますが、そこまでに至るまでの背景を。

アシッドジャズを聴いて、その終わりになぜかBUKEMってぜんぜん知らなくて、でもレコードは持ってて、Drum&Bassをやっと聞き始めて、それからはまっていって。それが大学生ぐらいです。それで、まぁこういうのを作ってみようかと思ってあれこれ試行錯誤をして、はじめにGood Lookingに送ったんですよ。そしたらBUKEMから手紙が来て、こう直してくれって話だったので、直したら契約書が来たんだけどなぜか2曲の契約で、もう1曲作れってことだったので作ってとりあえず出して。その次ぐらいにGood Lookingには「アーティスト契約」ってのがあって、それはエクスクルーシブなんですけど、それは1,2年悩んだ。でも結局日本でいろんなところからD&Bの曲を作って出しててもレコード出すだけで終わっちゃうんで、会社についたらプロモーションもしてもらえると思ったので1999年の終わりぐらいにアーティスト契約をした、という感じです。

では最初の契約は98年?

98年ぐらいですね。

もう5年目ですね。これからも活動はGood Lookingにおいてですね。

アルバム5枚の契約なんですけど、とうてい終わるわけもないので一生ですね。

1発目のレーベルに送ってそれが認められたのですね。他にたくさんのレーベルに送ってはいないのですね。

してないですね。

Good Lookingに送ったのはどうしてですか?ひらめき、ですか?

ほかに2つ送ったんですよ。そのとき3曲あったので。その2つのレーベルにはGood Lookingに送ってないものを送ったんです。結局、Good Lookingにはどっちか忘れたけど(3曲のうち)2曲送って。

それでどんぴしゃだったわけですね。

そうです。

BUKEMが気に入ってくれて、そして初めてお会いして、どういう会話をなさったんですか。音だけ聞いて契約書を送られてきたわけですよね。

はじめあったときはもう緊張して、全く覚えてないですね。(笑)

その後は?

今はもう。怒られてたりしてますから。(笑)

けっこう厳しいんですね。

厳しいですよ。

「音をなおしてこい」ってすごいですね。

んー、今となってはわかるんですけど、ちょっとでもいいものを持ってたら、言って直る人と直らない人がいるんですよ。そこに賭けてるんだと思います。

なるほど。今Drum & Bassが状況としてとてもはやってきてると思うんですが。

そうですね。2,3年前はロンドンではガラージって感じでしたけど、今はすごく盛り上がってて。それが日本に来たらいいなと思いますけど。D&Bが入ったときにはすごく盛り上がってたけど、そのあと廃れてたんだけどまたロンドンでも盛り上がってます。

NYあたりでも聞くようになりましたね。

そうですね。アメリカのアーティストも出てきました。

そういう流れに乗っていろいろツアーにもいってるんですね。

2,3年前まではロンドンだけの音楽、ロンドン以外の人はオリジナルじゃないみたいな考えもあったみたいですけど、今はグローバルに。

今までいったところはどこですか?

イギリスをいろいろ回って、ドイツもいろいろ。アメリカ。こないだオランダです。

ヨーロッパ、アメリカ。次はどの辺ですか?

予定ではブラジルがあるんです。アメリカツアーの中でです。


ツアーで面白いエピソードをぜひ教えてください。

アメリカってかなりつらいというか。毎日DJ終わったらちょっと寝て飛行機乗ってDJして、またちょっと寝て飛行機乗って、飛行機がベッドみたいな。

毎日?平日もですか?

そうです。イギリスになるともうずっと車でそこまで行って、終わったらすぐロンドンに帰ってきて。日本よりは小さいから3,4時間ならすぐ帰ってきちゃう。スコットランドならやっぱり泊まりますけど、リバプールぐらいなら帰ります。

そういう生活って好きですか?

いや、好きじゃないんです。でも昔は出来ないと思ってたけど、やってみれば別に大丈夫。

お客さんの反応は最近はどういう感じですか?

ロンドンで2年前に初めてやって、つい最近1月にもやりましたけど、全然反応がよくなってて。D&Bってすごく盛り上がると曲をとめてしまってリワインドっていって、レゲエの終わりから来てるんですけど、かかってる曲をとめるんですよ。それをロンドンでこないだやったときは、2時間やってて5回やりました。それはめったにないんですよ。

お客さんはどのぐらい入ってるんですか?

海外ではいつもBUKEMと一緒なんで、The Endで1000人とか。

すごいですね。一番気になるクラブやPARTYは?

やっぱりThe EndはDJのやりやすさとか、雰囲気からいって好きです。いろいろなところでやったけど、Liquidroom(新宿)もかなりいいです。フロアの音がすごくいいのと、DJがやりやすいです。

ブースのセッティングの仕方とか?

そうです。こないだYELLOW(西麻布)でBUKEMとやったときもすごくて、お客さんが将棋倒しになって倒れてきちゃって。舞台を作ってやったんですけど、あれもすごい大変でした。あれはYELLOWならでは。リキッドだとわからないし。

ドイツのお客さんは?

国によって盛り上がる“つぼ”が違って、アメリカはファンキーなのが受けて、イギリスは当たり前の・・(笑)スタンダードっていうか。ドイツは硬い感じのが受けますね。

レコード選びのコツがあるんですか?

特にないんですけど盛り上がる場所が何回かセットの中にあって、その中でもリワインドする場所が国によって違うんです。
だからといって僕はお客さんが好きだからってずっとかけるってことはしないですけどね。

流れは自分の感覚で作っていくんですか?

最初からはじめから頭の中で決めてあって、それを完璧に毎回出来るようにっていうのがGood Lookingのスタイル。始めの数曲とか最後の数曲は変えますけど、中のほうは何があっても決めたもの。

そういうスタイルっているようでいていないですね、ダンスミュージックの世界では。

そうですね。

お客さんの反応を見てかける人が多いからかな。

邪道といえば邪道かもしれないです。始めから全部曲を決めてここでつないで、って。

でも考えてみればそれがいいものだったらどこででも聞きたいですよね。

そうです。だからその分、すごくセット作るのに考えて練って、実践するって感じです。

MIX CDだってすごく練って作られてたりするので何回も聞いちゃいますよね。それと同じですよね。

そうです。僕の場合、キーが違うのに強引にMIXするのは気持ち悪くて出来なくて。多少キーがずれててもいいときもあるけどそれはどこかで考えとかがないと、その場ではわからないし。

曲作りとDJをやるというところ、両方やってていいところは?

DJの反応を見てこういう曲作ろうとか、こういう曲を作ってセットの中にかけようとか。そういうことをすごく考えながら曲作りをやってます。

最近の取組みは?目標はありますか?

去年アルバムをずっと作ってて、ずっとやりたかったことをやれたので、今度はDJをたくさんしていろんな人に聞いてもらいたいです。

夏以降の予定は?

UK行って、ドイツ行って、アメリカに行って、という感じです。

どうもありがとうございました!
一覧へ戻る  表紙へ戻る

Copyright 2002- MUSIC WAVE Co.,Ltd.All right reserved.