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| Satoshi Tomiie(2005/4/27更新) |
![]() | 「世界を代表する」日本人DJ、サトシトミイエが約2年半ぶりのリリースについて語ってくれた!
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| まず、ご自身で運営されているSAW.RECORDINGSのことについて聞かせて頂きたいのですが、コンセプトと名前の由来について教えてください。 長いのではしょって話しますね(笑)。SAW.RECORDINGSの「SAW」はノコギリ波(音の波形)のことで、エレクトロニック・ミュージックで使われるサイン波とか四角い波形の矩形波とかとともに一番ベーシックな波形の一つで、独特な音がするんですよ。その波形を元にいじくっていくと、例えば、バイオリンみたいな音になったり、ベースの音になったり、ギターっぽい音になったり・・・と色んな音になっていくんですね。でもその元になるベーシックな波形っていうのは本当に数種類しかないんです。SAWって言うのはそういう波形がいくつかあるうちの一つにでそれに込められた思いっていうのは、「枝葉はなんであれ、どんなスタイルの音であっても元をたどっていくと本質は変わらない。」っていう事から、「ジャンルやスタイルに関係なくいい音楽をリリースしていこう!」っていうのがコンセプトになっている訳なんですね。 ダンスミュージックってDJの「道具」でしょう?のこぎりも「道具」だから、そういう事もあって、「SAW」にしたんですよ。 長いでしょ?(笑) 今回2年半ぶりのリリースになって期待が高まる「ES」と「ES-B」についてお聞かせ頂きたいのですが、まず、先駆けリリースとなる「ES」の選曲とミックスのコンセプトを教えて頂けますか? 基本的にはクラブでかけている感じをそのまま凝縮して表現できたら良いなと思って取り組みました。ピークタイムちょい前からのセットのイメージです。 「ES-B」の方は「B面」と言う意味なんですよね? そうですね。「B面」っていう意味とBEACH(ビーチ)っぽいっていう意味もちょっとだけあるんだけど。僕のやっている音楽って名前が付けにくいと思うんだけど、「いつも(クラブで)やっている音楽の裏面Bサイドってこんな感じですよ。」って言うところを聞いてもらいたいですね。 「ES−B」はcafe MAMBO(IBIZA島の有名カフェ)のイメージだと伺ったのですが? cafe MAMBOではボワーンとギターが入っている様ないわゆる「サンセットミュージック」みたいな事で有名だったりするんですけど、僕がやっているときのイメージなので、あくまでも、「夜のパーティーに繋がっていく感じのオープニング」って言う感じのイメージですね。パーティー音楽でも、チルハウスでもなくて、ESにつながっていくディープだけどディープだけでない色々な要素が入ってるハウスミュージック、、、実際聞いてもらうのが説明より早いですね。 今回は、「ES」と「ES-B」の2枚連続リリースになりますが、2枚組ではなく、時期をずらして2回に分けてのリリースにした理由を聞かせて頂けますか? 2枚組でも良かったんですけど、聞いている人の気分によって、どっちかだけ聞きたいっていう気分もあるだろうし、僕が「このパッケージで聞いてください」と示すよりは聞いている人が気分で選んでくれたらいいなっていう気持ちがありましたね。 それに、1枚を聞いてみて、良かったら2枚目も聞いてみたい!って思って欲しかったし。もちろんその逆で、2枚目を聞いてから1枚目を聞いてみたいって思ってもらったり。 それに2枚組だと値段的にも高いのに、本当に聞きたいのは1枚だけなのにな・・・って言う事もよくある事だから(笑)だったら、始めから1枚に凝縮して「もし良かったら2枚目もどうですか?」って言う感じになってくれたらと思ってこういう形にしてみました。 聞く人に選んでもらおうというわけですね? そう。聞く人にチョイスをあげて、「気分によって選んでください」。2枚組みよりも値段的にも買いやすいだろうし、聞く人の買いやすさも含めて、別々にしてみました。 そうですね、1枚目と2枚目の間が少しあるので、1枚を吟味したところで「あ、このCDの2枚目だ!」みたいな感じで新鮮さもありますよね。 そうですよね。Bを先に聞いて「これのA面もあるらしいよ」とか。誰もこんな事やった事ないし、夏の時期に聞きたいものを探している時に丁度あったらいいなと。 「今年の夏を過ごす為の2枚」っていう感じですね! (笑)そんなキャッチだと良いかもしれない。 トミイエさんの長いキャリアの中で見てきた日本、NY,世界のシーンの変化ってありますか? そうですね・・・音楽を楽しむ姿勢が変わってきたって言うのがありますね。 昔は「踊りに行く」って言ったら「踊る」事がメインで、逆に誰がプレイをしていてもあんまり気にしなかった人も多かったと思うんだけど、今は「今日はDJ誰?」って言う姿勢が見られますよね。当たり前なんだけど、プレイしている人によって客層が違ったり、「誰がやっているか?」って言う事が中心になってきてます。 クラブ文化の中心となっているところが移っているということも大きいと思います。昔はNYだったのが、ロンドンになったり、ロンドンが少し寂しくなり始めたり・・・とか。 僕はまだ行った事ないんだけど、アートのシーンがベルリンに移っているって言われているみたいな感じでどんな分野でもいろいろ変遷があります。クラブミュージックも、のぼり調子のマーケットが新しくEUになった国とか、その他の東欧とか、中米、南米とかに移って来たり。まだまだではあるけど、新しいだけに活気付いていると思います。 ちなみに今、一番注目している地域は何処ですか? そうですね・・・やっぱり南米かな? それは南米の人達自身の持つリズムが関係しているのでしょうか? そうですね・・・人でしょうね。やっぱりお客さんの「やる気」が凄い。サッカーの試合みたいな感じ(笑)。 騒ぐ事が好きで、楽しみ方を知っているって感じでしょうか? そうそう。楽しむ事が上手って言うか、良い意味でいい加減だから、盛り上がるんでしょうね。 2005年、始まって数ヶ月経ちますが、どんな一年にしようとおもっていますか? DJとしての活動は去年と変わらないんだけど、今回のリリースも含めてリリースをいくつか予定しているので、制作とのバランスをうまくやっていこうと思っています。 今年はどのくらいリリースするご予定ですか? 今回のと、来年にかけていくつか・・・って感じですね。決まったらお知らせしていきますよ。去年、(個人名義で)全くリリースをしていないので2年分追いつかないといけないですね(笑) シングルもやって行きたいなって思っています。制作という部分でも頑張る一年にしたいです。 今は音楽の過渡期だと思うんですけど「いわゆるプログレッシブハウスと呼ばれるものから派生してきた音楽」と、「(昔からある)王道ハウス」が合流して、今年に入って少し纏まってきた感じがするんですよね。それに作っている人達もそんなスタイルが確立されてきて、安定してきて「カーブが上向き」な感じがするんですが、 もう少し進んでいくともっと安定している時期が来て、どんな音楽でもそこからまた(カーブが)落ちていくことが多い。だから、「今」が(リリースの)面白い時期だな。って思うんです。 丁度1年半くらい前がプログレッシブハウスと呼ばれるものが、果物で言うと熟れすぎている感じがしてちょっと微妙な時期だったんだけど、またハウスが面白くなってくる時期だと思うんですね。 僕は「なんとかハウス」というくくりで活動しているわけではなく、面白いものがあれば、いつでも聞きますよ!っていう姿勢でやっているのでそういう意味で今は面白い時期だと思いますね。 80年代とか、90年代のハウスみたいなものが新しい形として出てきていますしね。そういう感じも今回のコンピレーションに反映されていると思いますよ。 色んなものが良いバランスで混じりあっている時期なのでしょうか? そうですね。今は、いい感じですよ。 今は移り変わりが速いけど昔はピークの時期がもう少し長かったから。最近のサイクルは早いけど結局それも「洋服を着替えているだけ」っていう感じで中心にあるものはそんなに変わっていないと思うんですけどね。極端に言うと「クラブでかける4つ打ちダンスミューック」っていう風にもくくれちゃいますからね。洋服を着替えても中身は変わらないんだよ的な。 僕はスグに着替えるタチ(笑)。 だから、人を飽きさせないのでしょうね。 自分が飽きてしまうと人も飽きてしまうから(笑)。 今回の来日から恒例のイベントなどもスタートすると思うのですが、今後の活動を教えて頂けますか? 大体、10月くらいまでは既にDJのスケジュールも決まっていて、Pacha(IBIZA)も隔週でやるのですが、ゲストがLexicon Avenue、Pete Heller、OSCAR G、Hernan (Cattaneo)で、あと僕とHector (SAW)と・・・って感じですかね? それから、オランダのダンスバレーっていうフィスティバルに出て、7月の頭かな?さらにスペイン各地、イタリア各地、イタリアは島とかも回って。それからギリシャ。この辺の土地は毎年恒例って言えば恒例なんですけどね。それから、リリースのプロモーション・ツアーがありますね。アメリカはサンフランシスコ、ソルトレイクシティ、それからイスラエルもあったかな? 今回は日本が先行発売ですよね?海外はいつリリースされるのですか? 大体、3週間後くらいかな?5月後半ですね。 日本のファンには嬉しいですね! だといいいですね〜。 デジタル配信についてどう思われますか? すっかりお世話になっていますよ!デモ、プロモなんかは圧倒的にデジタルで来る事が今は多いですね。郵便で送られてくるCDに加えて、例えばチャットをオンラインにすると知り合いのプロデューサーとかが、たまに挨拶もなしに「ファイルをダウンロードしますか?」なんて出てきたりして(笑)。 自分でサイトにデジタル音源を買いに行ったり本当にありがたい事なんだけど、レコードを買いに行く時間がなくなるくらいに音源が送られてくるからねぇ・・・ 今もこのCD全部(15センチくらいのCDRの束)を聞かないといけないし結構大変。新しい曲を聞き続けないといけない仕事になっちゃってるから仕方ないんですけど(笑)。 その中からいい物を聞き分けるアンテナを張っていないといけないですしね? バランスと比較をうまくしないと、いいものばかり聞いていると「隠れたいい曲」みたいなものを聞き逃すし、イマイチなものをずっと聞いているとちょっと良いのが素晴らしく聞こえちゃったり。全然違う物をインプットしてリフレッシュしないと・・・まとめて聞かないように、1日に10曲づつとか、、、、でも1週間に50曲じゃ間に合わないな・・・(笑)レコード含まないで、データで来るものだけで一月に大体150〜200曲くらいは増えてくるから(笑)。 もらうものばかりよりも自分で探す事がしたいからレコード屋さんにも行きたいので旅先でマメに行くようにしています。 どう自分のモチベーションをキープしているのですか? 音楽が好きだからということそのものがモチベーションキープの原動力なんだと思います。起きて、コーヒー飲みながらメールチェックして午前中に事務・連絡作業その他雑用を終わらせて、午後から寝るまでスタジオ作業して、木曜とかは夕方からツアーに出たり、起きてから寝るまで何か必ずやっているから、この職業、好きじゃないと出来ないですからね! |
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